「頑張る」をやめてみた

典型的な長女気質。
「いつも笑っていなさい」と父に言われて育ち、いつの間にか感情を出せなくなっていた。
泣いたり、怒ったり、できなくなった。
九州の田舎で育った私。
本当は父は「男の子」が欲しかったようだ。
下に妹が生まれて諦めたようだけど、
私たちが物心ついても「男の子がいたら、○○したかった」などと、よく言っていた。
その時は「ふーん」と思っていたけれど、後に、性別の違いは私にとって大きなテーマになった。
私は小学生の頃から「なんで女に生まれたんだろう」って思っていた。
そして、周りの大人の女性を観察しては
「どうして女の人だけ家事をするの?」などと素朴な疑問を投げて、父を困らせていた。
→女のくせに、理屈っぽい!ってよく言われていたw
こういうと、父は”なんてデリカシーがないんだ”と思う人もいるかもしれない。
でも、すごく愛情深いのだ。
結婚して家を出た今でも、米や野菜、お菓子をぎっしりと段ボールに詰めて定期的に送ってくる。
たまに手作りのおかずが入っていることもある(笑)
きっと、父なりに、私が”世の中で通用するように”育てるために必死だったのだ。
女の子だから、”愛されるように”とか。
親も必死だったのだと思う。

小学6年生くらいから、睡眠時間は3時間程度。
周りの期待に応えようと必死だった。
(無理が続いて高校生では授業中に昼寝してしまうようになるが、それは体の正直な反応で、自分を守るためだったと思う)
そんな風に育った私は、「頑張らなければ生きている価値がない」と思っていた。
「頑張らなければ愛されない」
長いこと、刷り込まれていた。

大人になって出会った人たちが
「あなたは”いるだけ”で価値があるんだよ」と言ってくれた。
実はちょっとおっちょこちょいで、結構面倒くさいところもある私。
そんな私に「お茶目でキャラが立っているところをもっと出したほうがいいよ」と言ってくれた愛するべき人たち。
ありのままの私を”好き”と言ってくれる人たちがいる。
それがどれだけ私の心を温めてくれたことだろうか。
ありのままの自分を認めることができれば、きっと、他の人のありのままも認められるようになる。
他人のダメで面倒くさいところ、人間臭いところが「好き」と思える。
人は、”ちゃんとしている”から愛されるんじゃない。
「完璧」だから愛されるんじゃないんです。
そう腑に落ちてからは、子供や家族にも、すごく優しくなったように思う。
「自分を認める」ことは「他人を認める」ことだった。
こういう意識の変化があってから、誰かと一緒に何かしてみたくなった。
そして、誰かに助けてもらいたくなった。
一緒にクリエイトすることで喜びを分かち合いたい。

先日、チームで動画撮影をやったけれど、それがすごくよかった。
いろんな人の意見をもらって取り入れることで、クライアントさんにもよりクオリティの高いサービスを提供することができる。
チームで一つの仕事に向き合う。
仲間と一緒に考えて、トライして、結果を共有する。
ずっと一人でやってきたけれど、これからはみんなで分かち合いたい。
豊かさの輪を循環させたいのです。
この夏にインタビュー動画撮影・編集のメニューを新たにリリースします。
こちらも、ありがたいことにデザインをお手伝いしていただいています。
なぜ「インタビュー動画撮影なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
インタビュー撮影を通して、自分を受け入れ、今の自分の立ち位置や、やりたいことの輪郭が見えてくると思っています。
思えば、私も初めてインタビュー動画を撮ってもらった時は、辿々しく、恥ずかしかった。
最初に自分が喋っている姿を見た時は、正直、「ぎゃー」と思いましたよ。
自分で思っていた姿と実際が全然違う。しかも、ニヤニヤ笑っていて気持ち悪い。
でも、編集するたびに繰り返し自分の姿を見ることで「あぁ、自分ってこんな感じなんだな」と受け入れ、だんだん可愛く見えてきます(笑)
今まで5−6回はインタビュー撮影したのですが、回を経ることに話し慣れ、だんだん内容もまとまってきました。
誰だって最初からうまく喋ることはできません。内容も決まっていない人だって多いはず。
だけど、繰り返しやっていくことで、話したいことが固まってくるし、自分のことをより深く知れるきっかけにもなります。そして、喋り慣れてくる。
私は、どんな人でも、半年に1度くらいはインタビュー撮影した方がいいと思ってます(仕事しているかしていないかは関係ないですよ)。
誰にだって、ストーリーがあるから。
既にお仕事をしている人は、
インタビューを通してメッセージを明確にして伝えることで、共感するお客様と繋がることができると思います。
詳しくはまたお知らせしますね!