松本旅行その⑤

松本旅行記がその⑤になってしまいました・・・。ご覧くださっている皆様、もう少々お付き合いいただけると嬉しいです。
松本に滞在中、宿泊したのはこちら
「松本ホテル花月」
松本ホテル花月は、1887年創業の松本市で最も長い歴史を誇るホテルだそうです。
ロビーには所々に民芸品が配置され、なんとも落ち着くスペースになっています。

和食モーニングビュッフェも素晴らしかったですが、感動したのはスタッフの気配り!

翌日、せっかくここまで来たのだから、と「松本民芸館」に行くことにしたのですが、バスの本数も少なく、歩いていける距離ではないとのこと・・・。
そこで、荷物を預けてタクシーを呼ぶことにしました。チェックアウトに時間がかかっても、嫌な顔一つせず、相談に乗ってくれました。
帰りにも荷物を取りにホテルに寄ったのですが、
電車の時間があると察して、”少しでも早く到着するタクシーを”、とあちらこちら探してくれました。なんというホスピタリティー。おかげで余裕をもって駅に到着しました。
「松本民芸館」

松本の市街地から車でおよそ15分。山が目前に迫ってきた辺りで、静かな路地に入ったところに、突如として現れる長屋門。美しく色づき始めた木に囲まれた白漆喰の建物が民芸館です。
東京・駒場にも民藝館があるので、こちらは分館なのかな?と勘違い。何と地元の工芸店の主人丸山太郎氏によって創館されたそうです。
ご自身も螺鈿細工や、卵殻(!)で細かな作品を作られています。

「そのものの持つ美を直感で見てください」と丸山氏の言葉。
頭で考えずに、モノと対峙する。
美しいものは美しい。無名な職人たちによる、手仕事。
普段使いのものに、用の美が宿る。

緑に囲まれた落ち着く空間。木漏れ日が織りなす光に見とれてしまいました。
こちらは、駒場の日本民芸館より素朴で力強い感じがしました。
米どころだからか、藁で作られた工芸品など…。 稲の一生は、脱穀され米となった後も続く。
縄やむしろとなって、敷物にされたり、畳、草履、蓑となる。
地味だけれど、最後の一本まで人間の役に立ってきた稲。
今みても美しい型や細工にため息。

最後の瞬間まで、空間を楽しみました。

ところどころに生けてあるお花たちも綺麗だったな。

その場をパッと明るくする鮮やかでボリュームのある花も好きだけど、空間を引き立てるこういうさりげないお花が好き。