松本旅行その②

前回に引き続き、松本旅行について書いています。今回は写真展のお話です。
清水美由紀さんの写真展の会場となっている「栞日」は、カフェと本屋、ギャラリーが一体になった素晴らしい空間でした。

本を読んだり、お茶やお菓子を楽しんだり。もう一日中いれます!
ここで出会った初対面の女性と、大いに盛り上がる。こういうのも、地方ならではの距離感だと思います。

そして、いよいよ展示会場へ…。

写真展の入り口に掲げられていた美由紀さんの言葉。
「部屋ってその人自身。
一歩外に出て、見つけ、
選んだものが一堂に会する。
飾られた写真は
外に繋がる扉のよう。
どんな世界に繋がろう」。

たしかに「部屋はその人を表す」といいますが、選んだものが部屋に一同に会している、という表現に、ハッとしました。
写真も外と繋がる一つの方法なのだと。
カリグラフィーやお花も習われているという美由紀さん。好きなお店の家具や洋服もあり…
ワールド炸裂です!
居心地がよくて、いつまでもいたくなる。

お花は毎日のように手入れをされているそうです。訪れる人への心配りを感じます…。

写真展というと、写真を前面に出したくなりそうなものですが、あえてそうしない美由紀さんに胸を打たれました。

清水美由紀さんご本人ともお会いできて、話が尽きず。
これまでの経歴、なぜ写真を始めたのか、子育て、仕事、更には、陶芸、お花やファッションに至るまで…気づけばあっという間に時間が経っていました。
纏めると小冊子になるくらいのボリュームです。
とにかく、自分はこっち!と決めて、自分を信じて、軽やかに動くだけ。
あと、自分に勝手に枠を作って制限しないこと。
私はこの話を聞くために松本に来たのだ、と思いました。

美由紀さんは、ありのまま飾らない姿で真摯に相手と向き合ってくださる貴重な方。
年齢、性別、肩書き、経歴、どこに住んでいるかを問わず、その人が持つ魅力と世界観に人が集まる時代が来ている気がします。
サービスでも、商品でも、その人の放つエネルギーに引き寄せられるといいますか…。
服部みれいさんがいう「わたしが、わたしを、わたしする」世界です。
素晴らしい人が焼き芋を焼いたら、
きっと行列ができる、という例えを、みれいさんはされていますが、 もしかすると、遠方から沢山の人が食べに来るかもしれないし、雑誌やネットで評判になり大繁盛するかもしれません。

何が言いたいかというと…
できるのは、ひたすら自分を高めていくこと。
他人がどう思うのか、
キャリアがないとか、
もう気にしている時間はないのかもしれません。
写真というツールが繋ぐ、インテリア、花、空間、人と人の繋がり。
素晴らしい可能性を見せていただきました。
